2024年になって早くも1ヶ月が経ちましたが皆さん如何お過ごしでしょうか。リナードルです。

ここ最近は、動画やX等で新NISAの話題が出て居て、その辺りの情報を見て居るのですが、何と言えば良いのか

『基礎的な事を碌に理解しないで参入して居る』

様に、自分には見受けられる様な感じがします（特に、一時的な下げを見て狼狽売りをする様を見てると尚更）。

正直な話を言えば、自分自身は、個人が金融資産運用を行う事自体、特に反対する訳では有りません。但し、それはあくまでも

『運用するに足る余剰資金が、現在の生活水準を落とす事無く、存在する上での話』

と、言う事です（何故『浪費を除き、自らの生活水準を落としての金融資産運用を薦めないかと言えば『その分、国内の実体経済に循環するお金が減り、日本経済に置いて、マイナスにしかならないから』に、他なりません）。

今回、タイトルの様な寄稿を行ったのは、本日、三橋貴明氏のブログを目にした際のコメントで以下の様な内容が有ったからです（そのままコメントを抜粋）。

『政府は財政拡大ではなく、株価の上昇によってデフレ脱却と景気回復が図れると判断した（中略）それにより、緊縮財政派も株価の上昇で景気は回復すると自信を強めたのではないでしょうか』

これに関しては、若し仮にそうで有るとするなら

『盛大な勘違いも大概にしろ。幾ら金融市場にメッキを貼って豪華に見せたところで、実体経済はボロボロじゃねえか！？。本気で景気回復したと捉えるなら、国民が安心して物やサービスを購入する心理状況になってからそう言う事を言え！？(# ﾟДﾟ)』

と、兼業投資家の立場としても言いたい気分です。

先程、新NISAの話を挙げましたが、政府としても、外国人投資家に主導される金融市場を是正したいと言う思いも有るのかも知れませんが、実は新NISAに置いてポートフォリオとして組む商品の中に、国内ファンド（分かり易く言えば、国内株式ファんド）を、自分は耳にした試しが無いです（商品の違いは有りますが、多くは外国株式ファンド）。

その理由は言うまでも無く

『海外に進出して居る企業も存在する以上、個別銘柄は置くとしても日本国内全体と言う点に置いては、今の日本に資金を投じる価値は無いから』

と、経験の有る個人投資家は捉えて居るからと言うのも有るからでしょうね。

そう言う点を加味しても、今現在日本政府が行って居る事は完全に矛盾して居ると言わざるを得ない訳です。

『仮に政府が国民に対して国内投資を促すにしても、先ずはその国民が安心して消費や投資を行う事が出来る環境（＝企業が儲かる土台）を整えろ。株価だけを見て景気回復と捉えるなど、それこそ滑稽極まりない』

と、言う事を、繰り返しになりますが、兼業投資家の立場としては言いたいですね。

『儲かる見込みが無いのに、何が悲しくて資金を投じる投資家が居るのか？。仮に日本に資金を投じるとしても、短期利益（所謂キャピタルゲイン）狙いの投機目的でしか無い』

と、どうしても評価せざるを得ないのですね。

勿論、中には利益を度外視して、『その企業が出した商品が好きだから』と、言う、文字通り、企業及び商品を応援する理由で株式を保有されて居る方もゼロでは有りませんが、投資家の本質と言うのは、基本はこれで有る事を、政府及び議員も先ずは認識しろと言いたいですね。

category：F 真場貴雄＝リナードル（兼業投資家） / tags：金融投資