恥ずかしい!「国の借金」“対GDP比”の誤用 問題なのは債務?それともGDP?

財源ニュース 1回目は 日本政府の債務残高“対GDP比”について取り上げます。

 

財務省のHP  日本の借金を諸外国と比べてみると には以下のようなグラフと記述が載せられています。

 

財政の持続可能性を見る上では、税収を生み出す元となる国の経済規模(GDP)に対して、総額でどのぐらいの借金をしているかが重要です。

我が国の債務残高はGDPの2倍を超えており、主要先進国の中で最も高い水準にあります。

国の経済規模であるGDPと比較するのは、例えば、資産に対してどの位の借金をしているのか見るのと同じく、ある意味的を得ています。

日本政府の債務残高“対GDP比”(%) = 日本政府の債務残高 ÷ (名目) GDP × 100

で求められます。

この日本政府の債務残高“対GDP比”は主要先進国どころか世界最悪の高い状態にあります。

 

やばい。「国の借金」でやっぱり破綻する~~~~!!!

ちょっと落ち着いて考えて下さい。

日本政府の債務残高“対GDP比”(%) = 日本政府の債務残高 ÷ (名目) GDP × 100

で求められます。

つまり 日本政府の債務残高“対GDP比”(%) は (1) 日本政府の債務残高 と (2) (名目) GDP の2つの要素から求められます。

借金と資産の2つの要素から求められるという訳ですね!

 

では、落ち着いて2つの要素、どちらに問題があるのか?見ていきましょう!

比較が分かりやすくなるように、増加率の推移で比較していきます。

 

(1) まずは、日本政府の債務残高の増加率からです。

あれれ?

日本政府の債務残高の増加率は他の国と比較すると大したことはありませんね。

 

(2) 次は (名目) GDPの増加率 を見ていきましょう!

  • ピンクの線の位置が財務省の資料開始年と同じ2004年

はい、(名目) GDPの増加率は比較の主要先進国の中で最低水準にあります。
他の国々は増加していっているのにこの20~30年間ずっと横ばいで推移しています。

そして主要先進国どころか

世界最悪の (名目) GDPの増加率 となっています。

 

(名目) GDPの増加率が世界最悪だから、日本政府の債務残高“対GDP比”も世界最悪になっているんですね!!

 

ここで、GDPについて

GDPの三面等価の計算式から

GDP(国内総生産)=GDE(国内総支出)=消費+投資+政府支出+純輸出=GDI(国民総所得)

GDPとは国内の生産の合計であり支出の合計でもあり、そして所得の合計でもあります。

つまりは

皆さんがいつまで経っても「世界最悪の遅さで」豊かになってないから、「国の借金」“対GDP比”も世界最悪になっているのです!!

 

日本政府の債務残高“対GDP比”(%) = 日本政府の債務残高 ÷ (名目) GDP × 100

 

SNS、ツィッター内でこのような日本政府の債務残高“対GDP比”(%)を持ち出して、「国の借金」の深刻度を持ち出すことはまれになってきましたが、財務省はいまだに使っている恥ずかしい誤用となっています。

 

では、国の財源についてどう考えていけばよいのでしょうか?
続きは財源研究室のチラシ及びチラシ補足説明ご覧ください。