金融投資偏重を促し実体経済を削ぐ同業者の方々

約1週間振りの投稿になりますが、皆さん如何お過ごしでしょうか?。リナードルです。

 

相変わらず、岸田自民党政権は今までのやり方を踏襲した

  • (有る意味自分から言わせたら『想定通り』にはなるのですが)

思い切った経済政策と言う割にはやる事は『法人税減税』『対象を絞りに絞りまくった給付』と、言う訳で、大衆の現状を全く見てすらも居ない状況とも言えるのですが、
そんな環境を憂いて声を挙げて居る方達に対して増えて来たのが

  • (自分としては本当に残念な限りですが)

同業者の方々の

『だったら(金融市場へ)投資しろ。やりもしないで文句ばかり垂れるな!?(# ゚Д゚)』

と、言うマウントを取るかの様な物言いが跋扈する訳ですが、

 

今回はそんな

『貧困を個人の問題としてしか捉える事が出来て居ない同業者に対する忠告』

も、兼ねて寄稿しようと思います。

  • (まあ、先ず目にされる事は無いかも知れませんけど)

 

さて改めて、皆さん御存知の通り、日本に置いての金融資産の凡そ5割強が貯金と言うのが実態で、株式と言ったリスクが高い商品への投資が2割を切って先進国最低等と言う状況な訳で、

それを是正すべき政府もNISAやiDeCoと言った非課税制度を盲プッシュして金融投資を促進し、金融経済を流通させようと躍起になって居る様ですが

『だったら、余剰資金を作れる土台を政府は整えろよ。

購買力を削ぐ政策ばかり(増税と名が付いた物や新たに設けたり、控除を縮小・廃止すると言った隠れた増税も立派な国民の購買力を削ぐ緊縮財政政策です)遂行して余力を削ぎ続ければ、

そりゃあ、余力が無いのだから向かう訳も無いよ』

と、自分としては言いたい訳です。

 

 

ところが先に挙げた『個人の金融資産を増やす事だけに囚われて居る方』は、こう来る訳です。

  • (以下、挙がって居た内容を一部抜粋します)

 

:お金が無いならポイント運用(paypay等の)から始めても良いと思うのですが。お金のない人ほど、何もしないで
文句ばかり言ってますね。

:そうです。投資しないと損です。100円から投資できる時代です。やるっきゃない。

:お金を増やす努力を怠ってるっていう視点も大事だよね。

:文句ばかり言わずにこの激アツ制度を利用することを考えれば良いのに

:貧乏な人は自分が貧乏である理由さえわかっていないので、投資を勧めても馬の耳に念仏かな?( ̄▽ ̄;)

↑のコメントに対して、同業者として自分は敢えて言いたいです。

『アンタ達は、自分の懐だけしか見て居ないのか!?。それを国民全員が実施する事によって、その分、実体経済が益々寂れると言う簡単な事すらも理解出来ないのか!!?(# ゚Д゚)』

とね。

 

例えば、国民一人毎月1万円を金融市場に回したとします。そうなった場合

  • (ここでは、日本の人口を1億2000万人と仮定しますが)

実体経済に向かう(或いは向かったで有ろう)お金が1兆2000億円(日本の名目GDP約590兆円比で約0,2%)が流れなくなる事を意味する訳です。

 

日本のGDPが600兆円に迫る勢いだなどとメディアが騒ぎ立てて居ますが、多くが『外需による物』で有り、GDPの約6割を占める民需(国内内需)による物では無いと言う事です。

只でさえ国内内需を改善して行かなければならないにも関わらず、明日を生きる事さえ出来るのかも不透明な方達を捕まえて金融投資を促進し、金融経済を活性化にする事を推し進めるのは

『正に愚か者の行為としか言い様が無い。いや?。狂気と言っても良い位だ』

と、兼業投資家の自分から見ても言える訳です。

 

だって考えても見て下さい。上記に挙げた方達は、多くの国民の方達にこう言って居る訳です。

『儲かる見込みが皆無な国に、明日をも生きるのにも覚束ない方々は資金を投じろ』

と。

 

この様な物言い、普通の感覚が有る投資家なら

『バカも休み休み言え』

と、返すだけですし、仮にその資金が外国に向かったとしても、国内の実体経済を削ぐ事に変わりは有りません。

 

自分自身も兼業ながらも投資家の端くれなので、国民が資金を投じてくれる方が確かに自分の利益も大きくなる訳ですが、今の国内は言うに及ばず、海外に投じたら投じたで国内の実体経済に向かうお金がその分減る以上、益々日本は衰退して行くだけの話です。

 

本当に日本強いては国民の事を憂いて居るので有るならば

『それは順番が違う!?。

先ずは国民全体の購買力(可処分所得)を増やし、安心して生活出来る規模にして余剰資金が出る様になってからそう言う事を薦めるべきだ』

と、なるでしょう。

(尤も、先に挙げた方達は個人の金融資産を如何にして増やすかしか頭に無いので、こうした国家全体を視野に入れた見解からの意見が出て来ない)

改めて

『如何に金融市場に大衆の資金を用いてメッキを貼ったとしても、購買力を削いで実体経済を衰退させる(若しくは外需に頼る)のでは、何の意味も無い』

と、兼業投資家の立場として、声を大にして言いたいですね。

 

貯蓄から投資と言いつつ、貯金から貯蓄を大衆に推奨する頓珍漢論を展開する岸田自民党政権

 

 

  • アイキャッチ画像イラスト・リナードル旧友からの頂き物

©真場貴雄=リナードル

category:F 真場貴雄=リナードル(兼業投資家) / tags:

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