政府歳出が膨張して居る様に見せ、さも放漫財政かの様に大衆を扇動する財務省の概算要求

リナードルです。

随分久方振りの投稿になりますが、皆さん如何お過ごしでしょうか?。

 

  • 自分の方は(元々そう言う計画で有ったのが随分後になったと言うのは有りますが)現在
  • 3交替勤務に入って居て、勤務時間が安定しない環境になり、中々寄稿する事が出来ないで居ましたが、

本日令和6年度の各省庁に置ける予算の概算要求の報道を見かけたので、今回此方を挙げさせて貰おうかと思います。

 

今回は自分が拝見した記事(NHK NEWS WEB)と、財務省の概算要求も掲載。先ずは記事の方から。

来年度予算案の概算要求 3年連続110兆円超 過去最大の見通し | NHK | 来年度(新年度)予算

「来年度=令和6年度の国の予算案の概算要求は31日が各省庁から財務省への提出期限です。防衛費や社会保障費の増加を反映して、要求総額は一般会計で3年連続で110兆円を超え、過去最大となる見通しです。

国の来年度予算案の編成に向けて、各省庁が財務省に提出する概算要求は31日締め切られます。

このうち、防衛省は防衛力の抜本的な強化を進めるため、今年度予算のおよそ6兆8000億円から要求額を大幅に増やす見通しです。

また、厚生労働省は高齢化に伴う社会保障費の増加を踏まえ、今年度予算より5900億円多い33兆7300億円を要求する方針です。

さらに、このところの長期金利の上昇を踏まえて、財務省は国債の償還や利払いに必要な「国債費」について、今年度予算より2兆円以上多い28兆1400億円を要求します。

この結果、各省庁の要求総額は一般会計で3年連続で110兆円を超え、コロナ対策の要求などが相次いだ2年前の111兆円も上回って、過去最大となる見通しです(以下略)」

 

まあ、予算額が過去最高を更新するのは、財研出版様の記事を拝読されて居る方には改めて説明するまでも無い事では有るかとは思いますが

『政府の歳出(支出)は過去最高を更新して当然』

の話で、殊更過去最高と、わざわざ強調する必要は本来、何処にも無い訳です。

それにも関わらずこの様に強調すると言う事は

『政府がさも放漫財政をして居ると大衆に見せつけ、無駄な支出を無くせと言う国民の声をピックアップして緊縮の流れを構築するのが目的』

なのは、先ず間違い無いでしょう(で、無ければ、わざわざ極々当たり前の話を殊更強調する必要など何処にも無い訳です)。

 

そんなさも日本の歳出を放漫財政で有るかの様に大衆心理を誘導しようと必死になって居るのが、大東亜戦争以前(それこそ旧名大蔵省)の時から緊縮が省是の財務省で、次に財務省のHPに公開されて居る財務省の令和6年度の概算要求を掲載。

財務省所管令和6年度概算要求をとりまとめました : 財務省 (mof.go.jp)

興味の有る方は是非とも参考にして貰えると良いですが、ここでは主要な部分を簡単に挙げると、財務省の概算要求は以下の通り。

国債償還費:28兆1,424億円(対前年比2兆8,921億円)

以下は内訳

債務償還費:18兆5,633億円(対前年比1兆8,073億円)

内、公債等償還費:18兆2,638億円(対前年比1兆8,172億円)

利子及び割引料:9兆5,572億円(対前年比1兆849億円)

内、公債利子等:9兆4,865億円(対前年比1兆858億円)

 

先程も説明しましたが、財務省は利払い費のみならず、国債償還費も挙げる事で、予算を圧迫し、且つ、さも日本は放漫財政が続いて居るから財政健全化の為にも様々な増税が必要で有ると言う方向に持って行きたいと言う思考がありありと見える概算要求で有ると、自分には映りましたね

  • (緊縮が省是で有り、戦前から現在に掛けてまでそれを遂行しようとする財務省からしたら『それの何がおかしいの・・・?( ゚д゚)』と、言う話なのでしょうけど)。

昨年と同様の概算要求規模(110兆484億円)で計算しても

『実に約16.9%が従来、予算に組み込む必要が皆無な国債償還費で占められて居る』

と、言う事実を是非とも皆さんには理解して欲しいとは思いますし、今の状況・環境下で放漫財政と称して歳出削減や増税・造税・控除縮小や控除廃止を謡おう物なら、益々自らを追い詰める結果にしかなりませんからね。

 

  • アイキャッチ画像イラスト・リナードル旧友からの頂き物

©真場貴雄=リナードル

category:F 真場貴雄=リナードル(兼業投資家) / tags:

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