ルサンチマン(憎悪)に囚われ、政府の愚かな行為に拍手喝采する大衆

  • 12月にも入り、2,023年も1カ月を切りましたが、皆さん如何お過ごしでしょうか・・・?。

日本の政治の動きを見てると、正直、喜ばしい報告と言うか方向に向かう道筋が全く見えないと言う次第で、内心溜息が出る思いでは有るのですが、それを最近助長して居るのが此方の動き。

と、言う次第で、今回は此方の政府の動きに対して拍手喝采して居る方達に対して苦言を述べさせて貰いたいと思います(以下の情報はヤフーニュースに掲載されて居た共同通信から)。

 

75歳医療費、原則2割の検討案 少子化対策の財源に充当へ(共同通信) – Yahoo!ニュース

「政府内で、月内に策定する社会保障の改革工程表を巡り、75歳以上の人が医療機関で支払う窓口負担の原則2割への引き上げを検討すると盛り込む案があることが分かった。児童手当の拡充など少子化対策の財源に充てたい考え。(以下略)」

 

正直、政府の毎度御馴染みな何時ものやり口に対して自分は内心辟易として居るのですが、それ以上に呆れるのが、これに対して賛同を示し、拍手喝采を示して悦に浸って居る方達とも言えます。

 

高齢者に対する医療負担割合増加に賛成されて居る方達の声は

:高齢者が談笑する為に病院に訪れるのを減らす事が出来る

:高齢者の医療負担割合が増えれば、現役世代の社会保険料の負担が減る

:現在の医療・年金制度では、現役世代で高齢者を支える事が出来ない。

概ね、こんな感じと言ったところでしょうが、そんな方達に対して自分はこう声を挙げたいです。

『それを実際にやったところで、次に負担を増やされる羽目になるのは、現役世代の社会保険料の方だよ・・・?。』

と。

 

と、言うより、これに対して拍手喝采、賛同されて居る方達の声を耳にして居ると、自分には

『自分達の首を益々絞める自虐行為に賛成して居る様』

と、映ってしまう訳ですね。

 

高齢者の医療負担割合を増やした後は、現役世代の負担を様々な形で増やして行く(社会保険料増額もそうですし、他に財源確保と称して新たな税を設けたりして)。繰り返しになりますが

『何故、大衆には政府のこれらの動きが理解出来ない?。高齢者の医療費負担割合増加を挙げて居るのにも関わらず、現役世代の社会保険料減額も並行して挙げて居ない時点で、それらを推し進めて賛同して居る識者や賛同者の声は全て詭弁若しくは方便に過ぎないと何故読めないのか・・・?』

と、改めて感じてしまう訳ですね。

 

後、X(旧Twitter)で、高齢者の医療負担割合引き上げに対して、以下の見解も有った様で

  • 「国は「将来の年金、当てにしないでください」って暗にもう言ってるねん。
    だから「NISA」などで『自分で資産増やしてね』ってやってるねん」

 

これに関しては兼業投資家の立場から言わせて貰うと(確かに自分も企業型DCを現在進行形でやって居るとは言え)

『現在進行形で生活して行く上でもかっつかつな方々に促進する制度では無く、普通に生活して行く資金や今後10年使う予定の有る資金を除外した余剰資金で行う制度で有るし、何より、それらをやったところで、個々人の貯蓄増加には貢献しても、社会保険料減額に向かう政策でも、況してや国家全体を救済する制度でも無い』

と、言う事です。

 

それにしても、改めて感じるのは

:『貨幣とは何か?』と言う貨幣の本質に対する理解

:現在国家が採用して居る相場制度

:通貨主権(自国通貨発行権)

 

上記3つを理解して居るか否かで、同じ同業者とは言え、こうも解決に対する対策方法として提示する内容が異なるのかと言ったところですね(理解出来て居ないと、どうしてもお金のプールー所謂、個人のお財布事情や営利を求める企業会計ーで捉えてしまい、発想がトレードオフと言った緊縮思考に舵を取ってしまう)。

:高齢者の医療費負担を増やしたところで、現役世代の社会保険料負担は減る事は無い

:高齢者の医療費負担割合を増やした後は、現役世代の負担を増やす番が来る

:政府が促進して居るNisa等と言った金融投資促進政策は、現在の国家に生じて居る様々な問題解決にはならない(単にそれを行って居る個人の金融資産を増やすだけで有り、金融経済を循環させるだけ)

以上の事を、自分としては挙げたいですね。

 

75歳医療費、原則2割の検討案 少子化対策の財源に充当へ(共同通信)

 

category:F 真場貴雄=リナードル(兼業投資家) / tags:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です