相も変わらぬ経営側に取って実に都合が良い国民総労奴化促進な政府の骨太方針

皆さんこんにちは。リナードルです。

前回更新からそこまで日は経って居ない様にも感じますが、昨日掲載された政府の骨太方針に対して一人の従業員として、又、個人投資家の立場から見解を述べたいと思います。

  • (尤も、今現在の日本の環境が理解出来れば、余程超短期的な利益に囚われて居ない限りは、投資家云々関係無く御理解頂けるかと、自分は感じますけどね)

 

そう言う次第で、早速今回自分が挙げる記事は此方(以下は、Yahooニュースに掲載された産経新聞記事より抜粋)。

終身雇用など日本の〝常識〟見直しへ 骨太方針閣議決定(産経新聞) – Yahoo!ニュース

「政府が16日に閣議決定した「骨太の方針」では、低成長が続く日本経済の再生に向けた改革の方向性が打ち出された。改革が進めば一つの会社で長く働き続けるといった、これまでの日本の〝常識〟も大きく変わり、国民の暮らしにも影響が及ぶことになりそうだ。

最も力点が置かれたのが、労働市場改革だ。終身雇用や年功序列など日本型雇用は、成長分野への労働移動を妨げるといった弊害が顕在化。その結果、世界をリードする新たな企業は誕生せず、賃金も伸び悩むといった現状を生み出している。 そこで骨太方針では、「人への投資」の抜本強化を掲げ、労働者のリスキリング(学び直し)を後押しする。従来のリスキリングは主に企業が学びの機会を提供してきたが、労働者が主体的に取り組めるよう「個人への直接支援を拡充する」とした。労働者にとっては自分の意思で新たな能力を身に付け、仕事も選ぶことができるようになる。 企業間で人材の奪い合いが生じることで、賃金の持続的な引き上げにもつなげたい考え。同じ会社に長く勤めるほど退職金の税負担が軽くなる退職所得課税についても見直しを行う(後略)」

 

正直な話を自分が今回政府が発した骨太方針の内容に関して見解を述べさせて貰えば

『実に人材をコストと捉える企業経営側に取って都合の良い方針に過ぎず、更に資格持ち非正規雇用と労働者の貧困化を招く愚策にしかならないでは無いか。これの何処が岸田政権が目指す新たな資本主義並びに新自由主義からの脱却なのだ?。何も変わらんよこれでは・・・』

と、言うのが自分の素直な見解です。

 

と、言うのも、政府が今回挙げた内容に関する理屈が通用するのは

『景気が右肩上がりの状況で有り、且つ、従業員の可処分所得が増え続け、企業が従業員に辞められると困る環境下』

と、言う話になるのですが、四半世紀以上にも渡って緊縮財政(政府の歳出削減だけでは無く、増税や保険料増額・税額控除削減や撤廃に造税と言った国民負担を増やす政策も同様)を繰り返して可処分所得を削ぎ続け、従業員を人件費削減と称してコストカットと捉えて居る様な経営者が居る中、政府の思惑通りに事が進むかと言えば

『否』

としか、一従業員としても、又、個人投資家としても回答しようが無いです。

 

『結局のところ、今回の骨太方針の内容では、益々国民総労奴化を促進し、岸田政権が掲げて居る少子化対策も、改善どころか少子化加速に向かうだけだ』

と(尤も、政府が掲げる少子化対策にしても、少子化対策では無く、既に子供が居る家庭に対する支援策に過ぎないので、対策の内容としても根本的に間違って居る訳ですが)。

 

この記事を読んで賛成とか言って居るコメントを記載されて居る方も決して少なく無いですが

『少なくとも慢性的総需要不足が四半世紀以上にも渡って続き、従業員の立場が弱い現状に置いては政府の今回の方針は、従業員に対して更なる将来不安を煽り、消費する意欲や新規融資する意欲を益々削ぐ結果にしかならない』

とは言えるでしょうね。

 

終身雇用など日本の〝常識〟見直しへ 骨太方針閣議決定(産経新聞)

 

category:F 真場貴雄=リナードル(兼業投資家) / tags:

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