今回話題に挙がって居る国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律 の一部を改正する法律案に関して

皆さんこんにちは。リナードルです。

今回寄稿する内容は、兼業投資家の立場としては少々異なる物にはなりますし、趣旨とは外れる内容にはなりますが、財研出版様も挙げて居る事も有り、便乗してと言う形では無いけど、自分もこの件に関して急遽挙げて見る事にしました。

これに関しては、財研出版様に限らず、室伏謙一氏、そして本日、三橋貴明氏もブログに掲載されて居る訳で、内容としては財務省のHPに掲載されて居たので、自分も一部抜粋しますが、自分含めて、財源研究室様や先に挙げた識者の方達が問題視して居る部分はこの『』の部分。

1.法律案の趣旨

ウクライナの復興支援や公衆衛生危機への対応強化が国際的な喫緊の課題となっていることを背景に、国際復興開発銀行(以下「世界銀行」)において、こうした課題への対応を目的とした基金の設立が進められている。このような基金に対して、国債による拠出を可能とすることにより、世界銀行の知見を活用した国際貢献を可能とする。

2.法律案の概要

(1)世界銀行の加盟国の復興又は開発を支援するため世界銀行に設けられる基金に対し、予算で定める金額の範囲内で我が国から国債による拠出を行うことができるものとする。

(2)当該基金に対し、『外国通貨建て国債による拠出を可能』とする。

内心言って自分はこれを見て吃驚しました。

『何故日本自体経済状況が非常に芳しく無く、且つ、政府が歳出拡大に舵を切らなければならない中、外貨建て国債を発行する可能性をわざわざ設け、匂わせるとか愚かな事を行うのか・・・?』

と。

この案件を擁護されて居る方の中には、今回拠出する額を挙げて

『この程度の規模なら全然問題無い。慌て(若しくは煽り)過ぎ』

と、仰る方も決して少なく有りませんが、問題の本質はそこでは無いのですよ。

確かに今回の支援規模に置いて、仮に支援先が焦げ付いて日本がその債務を肩代わりする事になったとしても、その債務が支払い出来ず債務不履行になる事は『先ず有り得ない』のは、この案件を擁護されて居る方達が仰る通りです。

但し

『0と、限りなく0、或いは極めて0に近いはイコールでは無い』

のですよ(これは『100%と、極めて100%に近い99.9999・・・・・99%はイコールでは無い』と、同じですね)。

ゲームに例えて言うなら

『何でわざわざ最強の武器を捨てて、極めて僅かとは言え、ひびが入った武器をチョイスする様な縛りプレイを入れるとか自虐をするの??( ゚д゚)』

と、言うのが今回参院本会議で決まった事なのですよ。

つまり、今回の件が決まった事によって

「日本は『100%自国通貨円建て負債』で有る為、日本がデフォルト(債務不履行)に陥る可能性は0」

と、言う謳い文句(と、言うか、今現在の日本に置いては単なる事実なのですが)を、用いる事が出来なくなった訳です(何せ、外貨建て国債を拠出する可能性を、政府自ら示して来た訳ですから、何も理解せずにこのフレーズを用いたら、今度は我々が嘘吐きになる訳ですからね)。

正直、自分は

『今の日本の政治の中核を担って居る方々はキ〇ガイばかりなり』

と、捉えて居ましたけど、今回の一件を見て、狂気度合いを余りにも甘く捉え過ぎて居たと感じた次第で

『狂人がいま現在の日本の政治を担って居る以上、こう言う動きも普通にやって来たとしても何ら不思議でも無い』

と、言う思考で捉えるべきだったと改めて思う次第ですね。

今回の件に関しては、自分もまだまだ甘い考えだったと改めて感じた次第です。

 

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©真場貴雄=リナードル

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