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政府だけのバランスシートを、統合政府のバランスシートに変えると、中身がどう変化するのか。
日銀保有分の国債は負債から消えますが、それと #ほぼ 同額の、「準備預金+現金」が負債として入ってきてしまいます。
しかし、なぜ、 #ほぼ なのか。
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— 魚田阿萬 @ 書道 @ オーソモレキュラー @ MMT (@uota_aman) September 7, 2022
この ↑ ツイートで、ほぼ説明し切っちゃってるんだけど・・・ (^_^;) 。
改めて、随時、ここにも、書いていこうと思います。
ところで、徴税(納税)って、どんなオペレーションか分かりますか?
と、その前に、この仕訳(フローシート)を御覧ください。
“
フロー(英: Flow)とは、一定期間内に流れた量をいい、
ストック(英: Stock)とは、ある一時点において貯蔵されている量をいう。
複式簿記では、期間の損益状況をあらわす損益計算書(収益・費用)がフロー、
特定時点での財産状況をあらわす貸借対照表(資産・負債・資本)がストックにあたるものである。
出典: フリー百科事典 『ウィキペディア (Wikipedia)』
”
ちなみに、バランスシートのバランスとは、均衡という意味ではなく、残高という意味らしいです。
なので、バランスシートはストックシートと呼んだほうが良いかもしれませんね。
ウィキペディアには損益計算書がフローと書いてありますが、小生、恥ずかしながら、意味がよくわかりません (^_^;) 。
魚田式では仕訳をフロー(シート)と呼んでいます。
一定期間内というより、ひとつのオペレーションではありますが、流れた量であることには変わりありませんからね。
まずは、現金の預け入れの仕訳(フロー)を御覧ください。
実は、これも、れっきとしたオカネの貸し借りです。
しかも、2種類のオカネが流れてます(動いてます)。
1つは、もちろん現金、そして、もう1つは、「預かり証(預証)」です。
顧客は銀行に現金を貸します(言うまでもありませんが、銀行は顧客から現金を借ります)。
銀行は顧客に「預かり証(預証)」を貸します(言うまでもありませんが、顧客は銀行から「預かり証(預証)」を借ります)。
これが真実です。
なのに、現行の複式簿記のルールでは、上の画像の「預証」と書いてあるところに「預金」と書いてしまうんです。
銀行が預かったオカネ(預金)は現金です。
顧客が預けたオカネ(預金)は現金です。
「預金=現金」なんです。
なのに、現金が計上される逆側に預金が計上されてしまうんです。
銀行の仕訳であれば、資産の部に「現金(=預金)」で、負債の部に「預金(=現金)」です。
1種類のオカネしか登場してません。
資産の部に計上されるオカネの説明を負債の部でしているんです。
「信用創造の又貸しモデル」では、「本源的預金」とか「預金の又貸し」という言葉が登場しますが、ここでの預金という言葉は、現金という意味で使われてます。
「信用創造の現実のオペレーションは、預金(=現金)を又貸しするのではなく、預金(銀行の万年筆マネー)を貸し出すんですよ」
なんて説明は、滑稽ですよね。
次に、住宅ローン(民間の信用創造)の仕訳(フロー)を御覧ください。
もちろん、こちらも、オカネの貸し借りです。
こちらも、2種類のオカネが流れてます(動いてます)。
1つは、「預かり証(預証)」、そして、もう1つは、「借り入れ証(借証)」です。
銀行は顧客に「預かり証(預証)」を貸します(言うまでもありませんが、顧客は銀行から「預かり証(預証)」を借ります)。
顧客は銀行に「借り入れ証(借証)」を貸します(言うまでもありませんが、銀行は顧客から「借り入れ証(借証)」を借ります)。
これが真実です。
なのに、「預かり証(預証)」が計上される逆側に「借り入れ金(借金) / 貸し出し金(貸し付け金)」が計上されてしまうんです。
顧客の仕訳であれば、資産の部に「預証(=借金)」で、負債の部に「借金(=預証)」です。
1種類のオカネしか登場してません。
資産の部に計上されるオカネの説明を負債の部でしているんです。
ちなみに、「純資産」を負債の部に書き込むのも可笑しいですよね。
無理矢理にバランス(均衡)させてますよね。
ということで、魚田式では、「借金は資産」・「金融負債はオカネを貸した(貸してる)記録」と説きます。
これを踏まえれば、1200兆円の「政府の負債」も、政府が国民にオカネを貸してる記録ということになります。
政府が貸してる側で、国民が借りてる側です(銀行は中継役)。
御待たせしました。
それでは、徴税(納税)のオペレーションを解説します。
次の2枚のバランスシートを御覧ください。
- 左から、政府、中央銀行(中銀、日本銀行)、統合政府(政府+中銀)、民間銀行(民銀)、国民(銀行以外の企業+家計)のバランスシート
政府保有の中預が政府預証。 民銀保有の中預が準備預証。 国民保有の中預が現金。
徴税(納税)することにより、1枚目のバランスシートから2枚目のバランスシートへ変化します。
ちなみに、この逆、つまり、2枚目のバランスシートから1枚目のバランスシートへの変化が政府支出です。
徴税(納税)の仕訳(フロー)は、次のようになります(ストック → フロー → ストック)。
統合政府のストックに注目してください。
政府保有の中預(政府預証)は資産になってません。
民銀保有の中預(準備預証 / 統合政府の負債)が消滅しただけです。
民間の側は、国民保有の預証(国民の資産)が消滅しただけです。
要するに、財源など獲得してないわけです。
納税というのは、民間の信用創造(住宅ローンなど)における借金返済と同じなんです。
返済すると、返済した分、オカネは消滅するんです(信用破壊)。
もちろん、実務では、政府保有の中預(政府預証)から財政支出するわけですが、
本質的(実質的)には、民間の信用創造における銀行と同じで、
なにも無いところから万年筆マネーで支出(貸し出し)していることになるんです。
次に、おまけで、国債償還( ← 本来は、中預償還または国債回収と呼ぶべき行為)のオペレーションを解説します。
次の2枚のバランスシートを御覧ください。
国債回収することにより、1枚目のバランスシートから2枚目のバランスシートへ変化します。
ちなみに、この逆、つまり、2枚目のバランスシートから1枚目のバランスシートへの変化が国債発行です。
国債回収の仕訳(フロー)は、次のようになります(ストック → フロー → ストック)。
こちらも、統合政府のストックに注目してください。
資産も負債も減ってません。
負債の内容が、国債から中預に交換(両替え)されただけです。
民銀の資産の内容が、国債から中預に交換(両替え)された事との見合いになってます。
国民の資産には、まったく変化がありません。
個人向け国債を考えても、個人(国民)の資産の内容が、国債から預証に交換(両替え)されるだけです(民銀は資産(中預)と負債(預証)が両方増える)。
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左端
-[#国債発行]→
中央
-[民銀から個人へ]→
右端*
左端
←[#国債償還]-
中央
←[個人から民銀へ]-
右端— 魚田阿萬 @ 書道 @ オーソモレキュラー @ MMT (@uota_aman) September 20, 2022
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横に並べたほうが分かり易いですね.
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左端→中央 が #信用破壊(#徴税)☆
中央→右端 が #国債回収(#中預償還)*
右端→中央 が #国債発行(#中預借り入れ)
中央→左端 が #信用創造(#政府支出)☆*#MMT(#現代貨幣理論)#税は財源ではない#政府の赤字はみんなの黒字 #国債償還
— 魚田阿萬 @ 書道 @ オーソモレキュラー @ MMT (@uota_aman) September 15, 2022
これで、おしまいです ( ´∀`) 。
いかがでしたか。
「#税は財源ではない」ことが御分かり頂けましたか?
作図猫の渾身の新作! @uota_aman コラボ
一目でわかる貨幣発行と貨幣消滅!
これ見てまだ税が財源とか言うヤツいる!?いねーよなあ!?#税は財源ではない#通貨発行できる政府に財源なんていらん#政府の赤字はみんなの黒字 pic.twitter.com/knn6gb8juM— 猫のしばたん🕶️ (@neko_shibatan) September 11, 2022
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©魚田阿萬
category:R その他の寄稿作品 / tags:バランスシート,税金は財源??