本日で10月も終わりで、2023年も残すところ後2カ月を切った訳で、何と言うか『ホント、あっと言う間に』と、言う感じになって居るリナードルですが、皆さん如何お過ごしでしょうか。
今回のテーマは前回自分が掲載した内容と被るかも知れませんが、X(旧Twitter)で、相互でフォローされて居る方の設問に回答して居てふと感じた事が有ったので是非ともお付き合い頂けたらと思いますね(財研出版様の方で記事を読んで居る方や寄稿されて居る方からしたら『何だ。そんな事はもう知ってるよ』と、感じるかも知れませんけど)。
因みに自分が回答した相互フォローされた方の設問ポストが此方(以下そのまま掲載して居ます)。
ここで問題です!(ジャジャン!
お金の価値が目減りする瞬間はど~っちだ!①お金を作った瞬間
②モノやサービスの価格、給料を上げた瞬間https://x.com/isami_senkei/status/1719244199399444488?s=20
日頃、財研出版様の中で掲載されて居る記事や或いは寄稿されて居る方なら、この設問を間違える事は先ず無いかとは思いますが、答えは言うまでも無く②の時になりますね。
只、この時に、①の場合はどうなるのかと言う事を挙げて行った時にふと、この様な考えに至った次第です。
『あれ?。これ、お金をお米に例えたら一体どうなるよ・・・?』
と。
- (ここでの設問内容は『お金の価値がどうなるか?』と捉えて居るので、そのお金をお米に例えて居る為『お米の価格がどうなるかでは無く、お米の価値がどうなるか?』で、見て居るので、その点、御理解を願いますね)
例えば、米蔵にお米を大量に貯蔵して、市場に極一部しか流さず、市場への供給を抑制したとします。
当たり前の話ですがこの場合、お米への需要が劇的に変わると言う事は先ず有り得ないので普通にお米の価格は上がる訳ですね(何せ、お米の市場への供給を意図的に減らして居る訳ですから)。
で、このお米の価格が上がると言う事は、逆の視点から見た場合
『お米の価値が上がる』
と、言う事になる訳です。
この様に考えて行くと、何故、四半世紀以上にも渡り国内総需要不足が続く中、人々(個人だけに限らず企業もそうです)が、貯蓄や内部留保に走るのも頷ける様な感じがしますね。
さて、話を戻して、皆さんもご存知の通り、政府はNisaを始めとした金融投資を促す為の非課税制度を促進して居る訳ですが、これを促進し、国民がそうした非課税制度に向かうと言う事は当然、市場(実体経済)に循環するお金は自ずと減ってしまう訳です。
実体経済に循環するお金が減ると言う事は、別の言葉に置き換えれば
『需要が減る(即ちデフレ下)』
と、言う話になりますね(多くの方はインフレ・デフレを物価の継続的な変動を意味した用い方をして居ますが、ここでは、継続的な需要の変動の意味で用いて居ます)。
今の日本は何方かと言えば、国民の消費意欲や国内実物投資意欲を躍起し、実体経済に回るお金の流通量を増やして行かないとならない状況・環境とも言える訳です(何せ、継続的な需要が続かない限り、企業は絶対に新規融資を受けての実物投資をしませんからね)。
それにも関わらず、政府がNisaを始めとした金融非課税制度を推し進めると言うのは、余りにも現状認識が出来て居ないと、兼業投資家の立場から見ても言い様が有りませんね。
個別企業(所謂個別銘柄)ならまだしも、今現在の日本市場に資金を投じろと言うのは
『儲かる見込みが無い市場に投資家は資金をジャンジャン投じてね(^-^)』
と、我々国民や外国に向けて発信して居る訳です。
『超短期な投機目的ならいざ知らず、長期視野で見る中、そんな事出来る訳ねえだろ!!?(# ゚Д゚)』
としか、答えようが無いと、自分は言いたいですね(確かに日銀によるETF買い入れと言った介入も有るから、底堅い部分は有るとは言え、この日銀の行動も株式市場を歪めて居ると言うのは否定出来ませんからね。尤も、それを助長して居るのは、長年、緊縮財政や国民負担を増やす政策から転換する事が全く出来ない日本政府ー自民党政権ーに有るのは言うまでも有りませんが)。
category:F 真場貴雄=リナードル(兼業投資家) / tags:金融投資